浅岡 靖彦(製造部)

仕事を知るボスメッセージ浅岡 靖彦(製造部)

BOSS02製造現場の知恵とスキルで、
設計図面にカタチと価値を与える。

浅岡 靖彦Yasuhiko Asaoka
役職|製造部長
製造部は、技術部で設計された製品を形にしてお客様に提供する役割を担う、静岡製機の心臓部といえる部門です。購買課・品質管理課・製造課・生産管理課の4つのセクションがあり、それぞれが連携して効率的な生産を実現しています。
その役割をおおまかにご説明すると、まず購買課は材料の調達を主な業務とし、国内外の約300社のサプライヤーから必要な資材を確保します。品質管理課は製品の品質を確保するためのルールを設定し、製造過程での品質の安定を図ります。製造課は実際に製品を作る部門で、広大な工場を背景にさまざまな加工機械や設備を駆使して製品を作り上げていきます。そして生産管理課は、工場全体を支える縁の下の力持ちであり、材料の調達から各工程への供給、工場全体の設備の維持管理を担当しています。
インタビュー風景
「より良い製品を、より安く、より早くお客様に提供すること」。これが製造部のミッションです。その使命を達成するために、私たちは独自の製造技術を追求して、可能な限り全ての工程を自社で完結できる体制を築いてきました。そのため多種多様な加工機械を揃えており、代表的なもののひとつが「パネルベンダー」という大型の加工マシンです。これは国内ではかなり珍しい機械ですが、当社の主要製品である穀物乾燥機の外板などを加工するために欠かせない設備です。
さらに近年、力を入れている製造技術として冷蔵ユニットの内製化があります。これまで当社の冷蔵製品は、冷蔵ユニットを他社から購入して製品に組み込んでいましたが、心臓部である冷蔵ユニットを自社で製造できるようになったことで、より当社らしい製品を実現できると期待しています。
また、「人と環境にやさしいものづくり」も製造部が力を入れている取り組みのひとつです。当社では冷風機など環境に優しい製品作りに注力してきましたが、作業者と周辺環境にやさしいものづくりも同様に大切にしています。粉体塗装やAIによる自動化技術を駆使して、安全で快適な職場づくりを進めています。
インタビュー風景
ものづくり会社である静岡製機にとって、製造部は会社の中核となる部門であると同時に、当社の特色や強み、組織の成り立ちなどが最もわかりやすい職場です。そのため当社では、希望部門に関わらず、新入社員のほぼ全員が新入社員研修の一環として製造現場を経験し、当社製品の基本的な知識や、開発・製造・販売が一体になったものづくり、組織間の連携といった「静岡製機の強み」を身に付けていきます。
そして製造を希望される方には、さらに製造部の中で各課をローテーションしてそれぞれの職場を知っていただくとともに、ISOなど品質や環境に関わる研修や安全教育などを通じて、製造部の仕事に必要な知識・スキルを蓄えていただきます。
製造部でのキャリアは、ゼネラリストとしてライン全体、工場全体を見渡す道もあれば、溶接や塗装など特定のスキルを極めるスペシャリストとしての道もあります。先に述べたように、製造部といっても4つの課でそれぞれ役割は大きく異なり、また携わる製品によっても必要な技術・スキルは違ってきます。私たちは本人のチャレンジしたい業務や適性に応じ、必要な時に必要な教育・支援を行うことで、幅広いキャリアアップを応援しています。
以上のように、静岡製機は自社で開発・設計した製品を、自分たちの工場で製造し、全国、世界のお客様に向けて販売しているメーカーです。「ものづくりへの興味」が原動力にあれば、文系、理系問わず、どんな方にも活躍できるフィールドがあります。
製品を実際に使っていただき、「いい製品だ」と言ってもらえる瞬間は、ものづくりに携わる人間にとって非常に大きな喜びです。そして私は、その喜びを一番最前線で味わうことができるのが、製造部だと自負しています。
ぜひあなたも、社会に、世界に届くものづくりを通じて、夢や挑戦を実現していきましょう。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。