浅岡 健二(技術部)

仕事を知るボスメッセージ浅岡 健二(技術部)

BOSS01静岡製機の
モノづくりの要として
社内外に認められる技術者に。

浅岡 健二Asaoka Kenji
役職|技術部長
技術部は、当社の開発・設計業務の中心となる部門です。本社・浅羽工場に隣接する「技術センター」を本拠地として、2課6グループ計50名が在籍。穀物乾燥機をはじめとする農業機械、業務用ヒーターや冷風機などの産業用機器を開発・設計しています。また、製品の品質保証や知財管理も受け持っており、静岡製機のモノづくりの要をつかさどっています。
これまで、「光・風・熱」にまつわる機械・電気技術に強みを発揮してきた当社ですが、近年ではIoTやAIといったスマート技術への対応も急ピッチで進めており、ソフトウェアや制御など、新しい技術に取り組むエンジニアも増えてきました。農業の脱炭素を実現するキーテクノロジーのひとつ、バイオマスの活用など、従来の枠にとらわれない挑戦も進んでいます。
技術部の使命は、より多くのユーザーに求められる製品を、タイムリーかつスピーディーに開発し、確かな信頼とともに市場に送り出すことです。そのためには、市場動向も含めて常に最新の情報を収集し、自らのものとして活用できるように吸収しながら、成果として形にしていくことが必要になります。
私はそれを実現するために、2つの要素が重要だと考えています。1つは「好奇心」。新しいことやモノに興味をもち、得た知識やスキルを表現したいという意欲を持つことが、技術者には不可欠だと考えるからです。そしてもう1つは「ワークライフバランス」です。時間をかければいい仕事ができるかといえば、実はそんなことはないのです。決められた時間内で効率良く業務を進め、休むべきときは休んで英気を養う。私的な時間を充実させて感性を磨き、新しい発想を生む土壌とする。そうした体験から、次世代のモノづくりは生まれていくと信じています。
私は技術部長を拝命した時、ひとつの方針を掲げました。それは「社内外に是認される技術部になる」というものです。どんな仕事もそうですが、開発・設計の仕事も決してひとりではできません。技術者としても社会人としても他人から「いいね」と評価されるように、部内全員一丸となって、技術力と人間力の研鑽に努めています。
自社で企画・開発した製品を、自社のブランドで世界に送り出している当社では、技術者は営業部と一緒に製品を企画し、製造部と一緒に量産立ち上げを行います。また製品をリリースした後もそれで終わりではなく、技術者自らが製品の使用現場へ赴き、ディーラーやユーザーの声を聞いたり、寄せられたご要望や課題解決のために現地調査に向かったりと、私たちの製品づくりは机上に留まりません。大メーカーの分業制のモノづくりも悪くはありませんが、この「ひとりのエンジニアが幅広い経験を積める」ことこそが、当社のエンジニアリングの最大の特長であり、面白みであると言えます。
当社では、技術者志望で入社した方を、いきなり技術部門の職場に配属することはありません。入社後、半年程度は新人研修期間に充てて、営業部や製造部で業務体験を積んでいただきます。この研修は、社会人としての基本を学ぶこと以外に、当社の製品は誰に向けて作っているのか、どのようにして作っているのかを理解することや、社内の人脈を広げることを目的としており、そのどれもが技術者として製品づくりに携わるようになったときに生きてくるものばかりです。その後は、特定の製品に副担当として携わっていただき、先輩や上司の指導を受けながら経験を積んでもらいます。
現在、当社では特定の分野のスペシャリストを育てるだけでなく、その周辺の技術や製品の知識も蓄えた「T型技術者」の育成に力を入れています。社内の人材交流の活性化や外部講習の充実などさまざまな取り組みを進めて、皆さんの「好奇心」に応えられる職場づくりを行っています。
当社はこれまでも業界に先駆けた製品をいくつも送り出してきました。その独創のモノづくりを牽引してきたのは、1+1を2や3にするだけでなく、時に0から1を生み出す創造性を持ったエンジニアたちです。
私は、新しいモノは「若者」や「バカ者」によって作り出されることが多いと考えています。誰もが思いつくものじゃつまらない。時に「クレイジー」といわれるような発想が、新しい世界を拓いてきたのです。ここまでお伝えしてきたように、当社には、そんなエンジニアが「やりたい」と思ったことを具現化できる環境があります。静岡製機という環境を活用して、“自分の思いつきを形にしてやろう。”ぜひそれくらいの気概を持って、当社の門をたたいてください。