乾燥機の主な掃除・点検ポイントの案内
お客様サポート【農業分野製品】機械点検・整備乾燥機の主な掃除・点検ポイントの案内
乾燥機を末永く安心してご使用いただくために、お使いになった後は次のような個所を掃除・点検してください。掃除・点検後は必ず元の状態に戻してください。
1.残留穀物の取出しと掃除
①上部スクリュー
上部スクリュー掃除レバーを『開』にして、上部スクリュー桶を掃除します。※機種によって写真と形状が異なります。
②バルブ部
乾燥機本体の電源を入れて、『掃除』ボタンを押してください。循環バルブが逆回転をして、内部の残粒を下部スクリューへ落とします。
作業が終わりましたら、乾燥機の電源を落として元電源を抜いてください。
※機種によって写真と形状が異なります。
※ボタンのない機種については、乾燥機を空運転してバルブを回してください。
③昇降機
昇降機の底板を外して、残留穀物を取り出します。残穀を取り除いた後は、底板を元の位置に戻し、しっかりとナットをしめてください。
※機種によって写真と形状が異なります。
④流穀筒
流穀筒の下カバーを外して、残留穀物を取り出します。残穀を取り除いた後は、元の状態にしっかりと戻してください。
※機種によって写真と形状が異なります。
⑤下部スクリュー
残粒処理レバーを外すと、下部スクリュー桶が開き、残留穀物が下に落ちます。残穀がしっかり落ちたことを確認しましたら、レバーを元の位置に戻してください。
※機種によって写真と形状が異なります。
2.各部の掃除
①本体下部の掃除
張込ホッパーを開け、掃除口を外して本体内部を掃除します。本機内に埃が詰まった状態になりますと、乾燥効率の低下や火災の要因となります。
シーズン終了後には必ず本体下部の清掃を行ってください。
※機種によって写真と形状が異なります。
②送付機の掃除
排風ダクトを外して、送風機内の埃、羽根についた埃を清掃してください。※機種によって写真と形状が異なります。
③自動水分計の掃除
自動水分計を外して昇降機内部のシュートや水分計の内部を掃除します。シュート内に藁屑が詰まった状態になりますと水分計に籾が供給されず、取込不良で乾燥機が停止します。
水分計は側面のアクリル板を外して、内部を清掃してください。
※機種によって写真と形状が異なります。
④バーナ部の清掃
バーナ周辺のカバーを外して、炎センサ(ガンバーナ)や気化筒周辺(ロータリーバーナ)を掃除します。炎センサーはバーナから引抜いて、先端のセンサー部分の埃を清掃してください。
フレームロッドはサンドペーパーで磨いてください。
※機種によって写真と形状が異なります。
3.各部の点検
①平ベルト張りを調整
昇降機下部のカバーを外して、左右のテークダウンボルトを均等に回してベルトを張ります。左右のテークダウンボルトの高さが極端に異なると、バケットベルトに負荷が掛かり寿命が短くなります。
※機種によって写真と形状が異なります。
※機種によって写真と形状が異なります。
②Vベルトの張り調整と点検
Vベルトの張り具合は写真の部分を指で押さえて、10~15mmへこむ程度が適正です。適正な張りでない場合は、テンションプーリが適切につけられているか、Vベルトの伸びやサイズをご確認ください。
※機種によって写真と形状が異なります。
③チェーンの張り調整と点検
チェーンは矢印の部分を指で押さえて10~20mmへこむ程度が適正です。張りが適正でない場合、循環モーター取付板を左右に動かして適正な張りになりように調整してください。
各スプロケットの摩耗具合を確認してください。
チェーンには注油をしてください。
※機種によって写真と形状が異なります。
④バケットの状態確認
昇降機バケットの摩耗具合を確認してください。写真を参考に摩耗限界を超えているようでしたら交換をしてください。
摩耗が進んでいると搬送能力が低下し、籾が詰まるようになります。
部品交換については乾燥機をご購入いただいた販売店様へご相談ください。
※機種によって写真と形状が異なります。
4.お手入れ後の確認ポイント
ねずみ防止フタ
ねずみなどの動物侵入を防ぐため、必ずフタをしてください。
残った灯油の排出
燃料タンク下部にあるドレンボルトをゆるめて、残った灯油を抜いてください。あらかじめタンク下部に受け皿を用意してください。
電源コード
保管時は必ず電源コードを抜いてください。
乾燥機点検についてのお問合せは、ご購入いただきました販売店様、または最寄りの弊社営業所へご相談ください。